「人生フルーツ 〜Life is Fruity〜」

夕方から、久しぶりに映画を観に行ってきました。

愛知県の高蔵寺ニュータウンの一角、雑木林に囲まれた平屋に住む、建築家・津端修一さん90歳、英子さん87歳の夫婦のお話。

「人生フルーツ」

http://life-is-fruity.com/sp/

 

なんとなく、この映画は夫婦で観たほうがいい気がして、今日カタワレさんを誘って行ってきました。

…とても良かった!

 

落ち葉を拾い集めて土に還しながら、70種類の野菜と50種類の果物を育て、それを手しごとで料理したり。

「何でも自分でやってみることで気づくことがある」と、セーターやお孫さんが遊ぶドールハウス、ついたお餅に入れる灼印まで(!)手づくりする、工夫に満ちた暮らし。

そういう暮らしに心動かされることは織り込み済みだったのだけど、

それよりもなによりも、お互いに口出しするでもなく、でも同じ方向を向いて歩いている、そんな夫婦のあり方、

自分たちのペースと美意識を守って、「こつこつ、ゆっくり」と過ごしているお二人の姿に惹かれました。

穏やかで優しいけれど、暮らし方やお仕事には哲学や美学がある夫婦。

とくに修一さんは、風通しや緑を大事にした自分の設計が経済的観点からその通りにならないとわかると、

自らその近隣の土地を買い、苗を育て、自給自足に近い暮らしをし、開発で丸坊主の山にどんぐりを植える活動をする芯の強い人(活動を軌道に乗せたら、自分は一線を引いてしまうところも興味深い)。

英子さんも反対するでもなく、畑仕事や手づくりジャム、梅しごとなど自分でできることをこつこつとしていく。修一さんが好きなじゃがいものコロッケも、自分はじゃがいも苦手で食べないのにきちんと作る。

年老いてお互いを思いやるお二人の姿がとても美しく優しく響くのです。

映画のパンフレットと、お二人の書籍。

カタワレさんにはほとんど何も映画の情報を伝えないまま観たのだけど、実際自分のお仕事で舞台のニュータウン近くを訪れたり、修一さんの設計図の美しさに目を見張るなど、それなりに見応えを感じていた様子。やはり、ふたりで観に行ってよかった。

自然とつながって生きる中に、豊かさのヒントがあるとつねづね思っているけど、一方でなかなか丁寧な暮らしができそうもないことも、何か重しになっていた私。

でも、この映画を観て、「何をそんなに焦っているの。こつこつ、ゆっくりでいいんだよ」と、お二人に笑顔で言われている気がしました。

今は天国にいる修一さん、そして変わらずこつこつと暮らしている英子さん。いつも素晴らしい作品を生み出している東海テレビさん、ありがとうございます☆

人生、何を育てているかわからなくなるときもあるけれど、なにかしら育ててみたら、いつか果実になる。淡々と続く日々でも。

肩の力を抜いて、やれること、やって行こう。とりあえず、明日は燃えるごみの日だー。

(「人生フルーツ」、ポレポレ東中野でロングラン上映中です。気になる方はぜひ観てみてください)

それでは、今日も Happy Phyto ☆ でした!

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